(宗)清瀬福音自由教会 | 日記 | 奇跡の救出、女性の命つないだものは

豊世牧師の娘さんだったようです。不思議な助けと守りを覚えました。

奇跡の救出、女性の命つないだものは 熊本県の地震発生から５時間後、倒壊した住宅から女性が助け出されるときの様子を、現場に居合わせたＴＢＳの記者が撮影しました。地震発生から１週間、奇跡的に助かった女性が取材に応じました。命をつないだものは何だったのでしょうか。

２１日、押しつぶされた住宅の屋根をたたきつける雨。今月１４日、震度７の揺れを観測した熊本県益城町。この住宅から一人の女性が助け出されました。あの救出劇から１週間。私たちは、その女性に再会しました。保育士の豊世美文さん（３３）です。

「けがはここ（左手）がドアに挟まれていて。腫れがひいたが、まだむくみとしびれていて、なかなか思うように動かない」（救出された 豊世美文さん）

まだ、手足にしびれや腫れが残っているものの、元気だといいます。

（１週間たつが？）
「生きているだけでいい」（豊世美文さん）

あの日、何があったのか、豊世さんが初めて語りました。

「いきなりドーンというのと同時に、気付いたら、私はドアと壁の下にいた」（豊世美文さん）

お風呂に入ろうと１階の脱衣所にいるとき、激しい揺れが襲いました。

「脱衣所と父たちがいるドアと壁、いろんなものが全部私の体半分に襲いかかってきて、気付いたときには、あおむけに、ここを曲げたままいる状態」（豊世美文さん）

あおむけになり、身動きがとれない状態に。そこへ、何度も余震が襲います。

「余震がすごく来て、何回目かの地震のときに壁が本当に私のここに来て、そのとき一瞬もう私も潰されるかなと思ったが、守られて」（豊世美文さん）

顔の前に迫る壁。押しつぶされそうになりながら間一髪、豊世さんは助かりました。暗闇の中、右手だけは動かせたといいます。その右手が何かをつかみました。

「引き出しからタオルがつかめた。タオルを出して。山登りが趣味なので、低体温症（にならないよう）首元とか手首とか全身を温める」（豊世美文さん）

右手につかんだタオル。夜、気温が下がる中、そのタオルで首元や手首を温めます。登山が趣味の豊世さんは、低体温症の恐ろしさを知っていたのです。ちょう どその頃・・・ベランダに運び込まれるチェーンソー。消防による豊世さんの救出作業が始まりました。これが、その時の内部の画像。１階の壁やドアが崩落 し、豊世さんに覆い被さっています。救助に当たった消防の隊長は。

「発災からすでに１時間半たっていたので、すぐに救出するのが困難と判断したので、救急隊にクラッシュシンドロームの疑いがあるのでドクターの要請をしてくれと」（熊本市消防局 木庭慶一郎小隊長）

福知山線の事故などで知られるようになったクラッシュ症候群。がれきなどに体の一部が長時間挟まれたあと解放されたときに起こる症状で、死にいたることもあります。

「ドクターを呼んでくれて、隙間から点滴してくれて。（恐怖はありましたか？）クリスチャンなので聖書の言葉を頭の中で繰り返し・・・」（豊世美文さん）

どうか助かってほしい、近所の住民が救助作業を見守ります。そして、倒壊した家屋に閉じ込められてからおよそ５時間。ついに豊世さんが助け出されました。

（Ｑ．娘さんにどう声かける？）
「よく頑張ったということを言いたい」（父親 豊世武士さん）

「兄と父に『頑張ったな』と声をかけられた瞬間、涙が」（救出された 豊世美文さん）

手足を負傷し、市内の病院に運ばれた豊世さん。安心したのもつかの間、さらに、翌日未明にも。前例のない震度７を２度観測した熊本地震。入院先の豊世さんも再び激しい揺れに襲われました。

「ひどい地震が来て、７階にいた。揺れがすごくて」（豊世美文さん）

そして、３日後に退院。いまは家族３人で親族の元に身を寄せています。あの自宅は２回目の大きな地震で全壊。

「よくここで生きていたなと」（豊世美文さん）

豊世さんは退院したあと、全壊した自宅を見ました。奇跡的に助かった命。今、思うことは。

「私のことを皆、心配してくれて、友人とか皆の温かいひと言ひと言にすごく感謝」（豊世美文さん）

家族や周囲の人への感謝の気持ちだけだといいます。（21日16:33）   http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye2755631.html
＜動画あり＞